よくじょうへんしゅじゅつ

翼状片手術

翼状片手術は、白目(結膜)の一部が黒目(角膜)に向かって伸びてくる「翼状片」という病気に対して行われる手術です。翼状片は紫外線などが原因で発症し、進行すると見た目が気になるだけでなく、乱視が強くなったり、視力が低下したりすることがあります。

翼状片が大きくなり視力に影響が出てきた場合は、手術が必要となります。手術では、角膜に伸びた翼状片の組織を丁寧にはがし、結膜の下にある組織も一部切除します。その後、切除した部分は上下の健康な結膜で覆い、縫合を行います。

若い方や翼状片が大きい場合は、手術後に再発することがあります。その際には、再発した翼状片を再度切除し、細胞の増殖を抑える薬(マイトマイシンC)を使用して再発を予防します。さらに、結膜の上方から健康な結膜を移植する「遊離結膜弁移植」を行い、より再発しにくい状態を目指します。

治療の流れ

1. 術前検査・カウンセリング

まずは一度ご来院いただき、診察をお受けください。各種検査と診察を行い、翼状片以外の病気がないかも含めて、最適な治療方法について医師が丁寧にご説明いたします。手術をご希望の場合は、血液検査を実施し、手術日や術後の通院スケジュールを決定いたします。

2. 手術

まず、点眼による局所麻酔を行い、その後、球結膜下に麻酔薬を注射してしっかりと痛みを和らげます。翼状片の組織を丁寧に切除した後、切除した部分には健康な球結膜を切り取って移植します。

症状が軽い場合は、手術時間はおよそ15~20分程度で終了しますが、再発例など重症の場合は30~45分ほどかかることもあります。症状の程度によって、隣接する健康な結膜を伸ばして覆う「有茎弁移植」と、離れた部位から健康な結膜を移植する「遊離結膜弁移植」を使い分けています。

手術当日は、涙に血が混じったり、少し痛みを感じることがありますので、痛み止めのお薬をお渡しし、眼帯をつけてご帰宅いただきます。

3. 術後診察

通常は、手術の翌日、1週間後、2週間後、1か月後に検診を行います。

翼状片の大きさや状態によって、必要な通院回数や期間は異なりますので、手術をお申し込みの際に医師から詳しくご説明いたします。手術後しばらくは充血や異物感が続きますが、小さな翼状片の場合は2~3週間ほど、比較的大きな場合でも1~2か月程度で徐々に落ち着き、充血も目立たなくなります。

充血が目立たなくなるまでは、点眼薬による治療が必要です。

*上記の流れは一般的な例です。